鈴木保奈美さんと「大人デニム」を遊ぶ!セットアップもシャツも「デニム」になるだけでこんなにモード、こんなにおもしろい!

’24年春夏シーズンのランウェイは、多彩なデニムのオンパレード! アイテムの選択肢もスタイリングの幅もぐっと広がり、新時代の「大人デニム」に更新するには絶好のタイミングです。程よい肌見せで抜け感がありながら、着こなしはあくまでもエレガントに…。ふだんからデニムを愛する鈴木保奈美さんが、個性豊かな最新デニムコレクションを、自由な感性で心赴くままに纏います。

セットアップもシャツも「デニム」になるだけでこんなにモード、こんなにおもしろい! その魅力を、もっと大胆に楽しんでみませんか?

1.「ロロ・ピアーナ」カリフォルニア産オーガニックコットン「デニム・フラワー」のセットアップ

デニム_1,ジャケット_1,時計_1,大人コーデ_1,春コーデ_1
ジャケット¥367,400・パンツ¥171,600(ロロ・ピアーナ ジャパン)、時計¥935,000(カルティエ)

「デニム・フラワー」と名付けられた、カリフォルニア産オーガニックコットンのセットアップ。程よくハリのある高密度のデニム地は耐久性に優れ、感動的ななめらかさと軽やかさを実現。

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2.「ブルネロ クチネリ」何、このデニムの艶っぽさ…。ただ者じゃない!

デニム_1,大人コーデ_1,春コーデ_1,ワンピース_1,ニット_1
ドレス¥320,100・ニット¥418,000・靴¥181,500(ブルネロ クチネリ ジャパン)

ウエストから裾に向かって美しいドレープを描くデニムドレスは、コルセットのような立体構造をタックと巧みなパターンで表現したクラフツマンシップ溢れる逸品。

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3.「メゾン マルジェラ」ときにはやんちゃな遊びで、気分転換したくない⁉︎

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Tシャツ¥51,700・パンツ¥159,500・ベルト¥56,100(マルジェラ ジャパン〈メゾン マルジェラ〉)、靴¥154,000(J.M.WESTON 青山店〈J.M.WESTON〉)

1940年代のアメリカ海軍で用いられていた、パンツシルエットから着想。ワークウエアを彷彿させるペインティングのディテールやマスキングテープ風プリントなど、遊び心たっぷり。

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4.「プラン シー」まとった瞬間から、心も体もフリーダム!

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シャツ¥113,300・パンツ¥84,700(ブルーベル・ジャパン〈プラン シー〉)、イヤリング¥500,500(カルティエ)

リラクシングに仕上げられたマスキュリンなオーバーサイズシャツは、襟立ちのよさも自慢。フレッシュなスタイリングを狙うなら、デニムパンツとのセットアップはもちろん、単体でミニドレスとしてもおすすめ。

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5.「TAE ASHIDA」女性のボディラインに優しくフィットするエレガントなセットアップ

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ジャケット¥85,800・トップス¥66,000・スカート¥69,300(ジュン アシダ〈TAE ASHIDA〉)、リング¥44,000(スワロフスキー・ジャパン〈スワロフスキー・ジュエリー〉)

上質素材と巧みな縫製技術で、女性のボディラインに優しくフィットするエレガントなセットアップが完成。味わい豊かなデニム地は、岡山県産。スウェット素材のように軽く柔らかな、中空糸を使用。

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6.「ウィークエンド マックスマーラ」ヴィンテージライクなスプリングコートは、ウエストベルトをキュッと絞ってワンピース風にまとって

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コート¥141,900(マックスマーラ ジャパン〈ウィークエンド マックスマーラ〉)、その他/私物

ヴィンテージライクなスプリングコートは、インディゴデニムにガーメント加工を施すことで誕生。ラグランスリーブから袖筒にゆとりをもたせたバランスも、今どき。

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7.「ボッテガ・ヴェネタ」都会的なワークウェアも、潔くてかっこいい

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アウター¥220,000・パンツ¥163,900・靴¥539,000(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

洗練モードが薫るミディアムウォッシュのカーゴデニムは、前後に配したビッグサイズのポケットやボタンフライなど、ワークウエアのディテールが光る逸品。

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8.「サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ」今季トライしたい、ブルー×ブラックで変化を加えたデニム・オン・デニムスタイル!

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シャツ¥110,000・パンツ¥93,500・タイ¥33,000/参考価格(サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉)

今季トライしたいのは、ブルー×ブラックで変化を加えたデニム・オン・デニムスタイル! ヴィンテージライクなウエスタンシャツとスキニータイプのジーンズは、共に素肌に心地いいオーガニックコットン製。

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個性で纏うデニムの奥深さ——文・鈴木保奈美

最も印象的だったデニム姿のことを話そう。

ロサンゼルス発、ハワイ島行きの機内で見かけたひとだ。
化粧気のない肌に肩までのブロンド、丁度よく第二釦まで開けた真っ白いシャツ、濃いインディゴのストレートデニム。シンプルなバレエシューズ、と思った靴のつま先には、絡み合ったCのマークがゆかしく佇み、化粧室へ立ったときに手にしていたのは、紫色のバーキン25。BCBGのお手本のようなコーディネートをなぜそんなに覚えているかといえば、あまりの格好良さに目が離せなかったからだ。ちなみに隣に座る彼女の夫と息子も、白いシャツとデニムを身につけていた。就学前の男の子を襟付きのシャツと革靴で飛行機に乗せるなんて。感服。そして悔しいことに、服なんて着られればいいわ、という風情で読書に余念がないのだった。 

おそらくフランスの良い家柄の(姓に「ド」が付いていそうだ)出身で、アートか出版の仕事をしていて。そんな妄想は、十中八九当たりだ。思い切って話しかけたわたしに、パリのとらやのカフェが好きで良く行くわ、と綺麗な英語で教えてくれたから。

かつて労働着だったデニムは、驚異的な発展を遂げた。伸びたり縮んだり、丸や三角や四角、誰でもどんな風にでも着こなせる。だけど甘く考えちゃあいけない。どんな風に着こなしても、中の人間の人となりが出る。年齢の分だけ重ねてきた身体性が出る。精神性が。人生が出る。哲学が出る。 

丸裸にされるリスクを背負いながら、今日もデニムを選ぶ。そうして鏡の中の自分に気合を入れる。
「服なんて、着られればいいのよ」と。

 

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
浅井佳代子
STYLIST :
犬走比佐乃
HAIR MAKE :
福沢京子
MODEL :
鈴木保奈美
EDIT&WRITING :
兼信実加子、喜多容子(Precious)